第25章 『シノビノニノ』~大野×二宮~
【 ニノside 】
「それ!それがいい♪」
「...えっ?」
「さと❤っていうの...俺もかずにするから♪」
かずにするから、ってさ...そんないいもの見つけた小学生みたいな...いや、保育園児だな、もう。
「か~ず❤」
嬉しそうに、露わになった俺の胸に舌を這わしてくるから。俺は思わず身悶えた。
敏感な粒を甚振られて、漏れでる声を押さえられない。
「...ぁ..ゃ..ん..さと...」
俺の喘ぎが高まると、智は嬉しそうにますます張り切る訳で...
.....まただよ~(-_-;)
結局こうなるんだ。
今度という今度は、簡単には許さないって、そう決めてたのに。
また同じパターンなんだよな~(-"-)
まあ、泣かれて狼狽えたのは2度目だけどさ。
↑前にもあったんかい!
弱いんだよ...この人の、こういうところに。
俺にはない、素直で、自分に正直で、
ストレートに気持ちを出してくることを、何とも思ってない...
だからいつも...
「...あっ...ソコ..ダメだって...」
「うそ。かず、ここ、好きなくせに❤」
......(*^_^*)
もう、イイや...
なんだかんだ言っても、俺、この人から離れるなんて出来っこないんだ。
『惚れた弱み』っていうやつ?
分かってるんだ...
俺がどんなに冷たくしても、素っ気なくしても、
この人は、俺のこと怒ったりしない...
俺から離れたりしない...
いや、違うな。
俺が、離れることなんかない...
この人が居なきゃ、生きていけないのは俺の方だ。
...悔しいけど。
...認めたくないけど。
大野智のいない俺なんて、存在しないに等しいんだ。
...認めるさ。
分かってるもん。
ひとつだけ、
智がそれを、分かり切ってるってこと...
それが、悔しいんだよね~。