第25章 『シノビノニノ』~大野×二宮~
「いや、でも、あの...」
「明日早いから...もう寝る」
...明日早いって、ニノは俺と一緒で、明日オフじゃん!
俺マネージャーから、聞いたんだから~
んで。
「だからって、あんまり無茶しないでくださいね!」
って、釘を刺されたんだし(-"-)
これじゃあ、無茶したくっても、触ることもできないよ...
「ねえ~...ニノってば...寝ちゃうの~?
明日さ、オフじゃん...今夜はゆっくりさ、ねっ?」
「.........」
何をそんなに怒ってるんだよ~?
めげない俺は、さらに続ける。
「分かった!この間、もうダメ、って言ったのに、何度もバイブ、ツッコんだこと~?
あ、あれか!セーラー服着させて、着たままやりたいって言ったことだ!
違うか?じゃあ、ベッドに手足縛って、抜かずの3回、ヤッたことかな~!」
「もう!!!いい加減にしてよ!!全部違うからっ!」
...なんだ、違うのか??
後は、何だっけな~?
でも、ニノ、こっち見てくれたし、ここは取りあえず...
「ごめん!ニノ。もうしないから、許して!お願い!!」
「......もうしないってさ。あなた、俺が何で怒ってるのか、分かんないんでしょ?」
確かに。見当もつかない...
首をひねる俺に、盛大に溜息をついたニノは、
「分かんないのに、謝るなよ...」
そう言って、一瞬、悲しそうな顔をした。
......俺は、どうしたらいいんだよ?
ニノに、こんな顔させても、分からなくって。
大好きなのに...愛してるのに...
俺には、ニノしかいないのに...
なのに...俺は...
そんな大切な人に、
こんなに哀しい顔をさせてばかりで...
なんだか自分が悔しくって、
だんだん悲しくなってきて...