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風 ~抱き合いながら~ 【気象系BL】

第25章 『シノビノニノ』~大野×二宮~


【 智side 】

渋い顔して、甘いケーキを無言で食べるニノ...
俺は、食べ終わると急いで風呂を済ませて部屋に戻った。ニノはまだ、ゲームをしていた。


さてと。
....そろそろいいかな~...夜も更けたし❤

俺は思い切って切り出した。

「あのさ、何怒ってるのか、教えてよ~
謝るから...言ってくれないとさ、分かんない、しさ...」
「......」

「ねえ、ニノ~...」
「......」

ニノは、全く何の反応もしない。

よ~し、そんなら...

「ニ~ノ❤...」

俺は、ニノの背中に回って、その腹に腕を回し、引き寄せるように抱き締めた。

それでもニノは、黙ってゲームを続けてる。

「ニノ..あのさ...」

俺のことを全く振り返りもしないで、ニノは、リビングから出ていった。


今回は手強いな~...
何をそんなに怒られたのかな~??
まあ、そんなことで引き下がる俺じゃないって!

天の邪鬼でひねくれ物で、おまけに素直じゃない恋人だけど、そこが可愛いとこでもあるし。
↑結局、ベタ惚れなのね~(^^;
そんな恋人持つとさ、メンタル強くなるんだよ、これが...!


めげない俺は、いそいそとニノの後について寝室に入っていった...

俺のことは、最初っから、いないものと思い込んでいるのか、ニノは普通の顔して、さっさとベッドに横になった。

...なら、お~れも❤


背中側からベッドに乗っかる。

向こうを向いたままの背中を暫く見ていたけど、こっち向いてくれそうもないし...

だったら...

華奢な背中に、手を伸ばしたその時。
見ていたかのようにニノが言った。

「触らないでね、俺に」

「え...」


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