第4章 『Crime and Punishment』 ~?×?~
それからも、俺たちはいい関係だった。
勉強を一緒にしたり、
買い物に行ったり、夕暮れのマックで、
くだらないことを話して、笑い転げたりした。
雅紀も誘って出掛けたりもしたけど、
バスケをやってる雅紀は、
練習や遠征で忙しいので、
俺と潤は、俺の部屋で、
イチャイチャしたり、時々セックスもした。
そんな毎日の中...俺は、ずっと気づいていた。
雅紀の潤を見る目...
俺と3人でいても、
ずっと熱い目で、潤のこと見てる雅紀...
「...何?どうしたの...雅紀...?」
潤だって気づくだろ...
なのに、雅紀は、
「えっ?何?...俺なんかした~?」
「さっきから、俺のことずっと見てるから...
なんか、付いてんのかと思って...」
すると雅紀は、焦る様子もなく、
「ウソ!?俺が~?潤のこと~?
見てたかなぁ~」
......ほらね..もう、自覚なくても、
目で追ってるんだ...
.........雅紀さ...
ダメだよ...
潤は、俺のもんだからね~...
言っとくけど、お前の入る隙なんか、
俺たちには、なんだよ...
残念だな...雅紀...
そう思いながらも、
好きだって、バレバレの目で潤のこと見てる雅紀に、俺は、段々、普通じゃなくなっていったのかもしれない...
嫉妬で...
狂おしいほどの嫉妬の炎で、
俺が雅紀を焼き尽くしてしまう前に...
雅紀...
お前には、きっぱりと、潤のこと、
諦めてもらうからね...