第1章 『優しくして』 ~相葉×二宮~
真っ赤になって目を反らす雅紀を支えて、
俺は鼻歌を歌いながら、
一緒にリビングに戻った。
それから、俺に恥ずかしい音?
聞かれたからかな~?
雅紀はさっきより静かになって、
どうでもいいことで、
俺を呼びつけなくなった。
...ちょっと薬が効き過ぎたかな?
それから俺たちは、ふたりで夕飯を食べた。
今日は、焼きそばと、サラダ、
わかめのスープも作った。
雅紀は、怪我をしたときの話とか、
詳しく話してくれたけど...
「それ、もっと大怪我してても
おかしくなかったじゃん!」
「そうなんだよね~。そこはほら、
俺の運動神経の良さでね~...」
「何言ってんの!自慢することじゃないよ!」
「...かず..心配した?」
...急に、屈託のない、
『嘘なんかついたことありません』
みたいな目で、俺のこと覗き込むから、
「ぜ~んぜん!心配なんか、
これっぽっちもしてません!」
...つい、憎まれ口言っちゃった。
でも、そんな俺のことも、
雅紀はちゃんとお見通し、
そんな顔してにっこりした。
それから、今度はシャワーをする。
脚の包帯が濡れないように、
服を脱がしてから、患部をビニール袋で
しっかりと何重にも丁寧に巻いた。
その間、わざと偶然を装って、
頬を彼自身に近づけて、
時々、そっと触れてやった。
───ほらね♪♪ちょっと、
大きくなっちゃった...よね(^-^)
俺は、困った顔している彼と、
ソコの変化には、気付かない振りして、
「ハイ、できたよ!」
そう言って、俺もぱっぱと服を脱ぎ捨て、
彼と風呂場に入った。