第24章 『恋人たちの棲み家』〜相葉×櫻井〜
見られてしまった...
聞かれてしまった...
もう終わりだ!ずっと隠してきたのに。
知られちゃいけなかったのに///
もう、雅紀とは居られない!
知られたくなかったのに...
こんな汚い自分...
背中を丸めて泣き叫ぶ俺に、
「翔!!」
雅紀は強く言って俺のベッドに乗ってきた。
「ごめんなさい、雅紀、ごめんなさい...俺..」
「しょう...」
雅紀は俺の肩に手を掛けて、
「こっち向いてよ...顔、見せて...」
と言った。
その優しい響きに、俺はますます居場所がなくて、ごめんなさいを繰り返した。
その時。
雅紀が、強引に俺を引き寄せ、腕の中に抱き締めた。
えっ...どうして...?
さっきイキそうだった俺のは、もうすっかり意気消沈しているとはいえ、下半身はむき出しのままで...
雅紀にすっぽりと抱き竦められている俺...
雅紀がそうしてくれた真意が分からなくて、
俺が黙っていると、雅紀は少し笑って、
「早く帰ってきてよかった~...」
と言った。
「翔...俺の名前、呼んでたよね?さっき...」
...恥ずかしい///
消えてしまいたい...
「...俺、嬉しかったよ~?」
...えっ??意味が分からない...
何も言えない俺に、雅紀は背中を抱く手に力を込めて、そっと囁いたんだ。
「翔、好きだよ...ずっと前から、翔のこと、好きだった...」
「...嘘っ??」
信じられない言葉に、俺は思考が一瞬にして停止した。
何て言ったの?今、何て...
「翔、好きだ...すっと、こうしたいって、思ってたよ...」
......こうしたいって...??