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風 ~抱き合いながら~ 【気象系BL】

第24章 『恋人たちの棲み家』〜相葉×櫻井〜



...まだ柔らかい茎を
そっと握って目を閉じると、
頭の中に浮かんだのは、雅紀の優しい笑顔だった。


......雅紀...

...まさき...


「...あっ...んっ」


俺の中で、雅紀はもうずっと前からそういう対象だった。

お風呂上り、下だけ履いてリビングに出てくる彼に、俺はドキドキする気持ちを感じていた。

細い筋肉質の身体は無駄がなく、本当に綺麗だった。

冷蔵庫から缶ビールを出して飲む、その喉仏が妙に色っぽくて...


雅紀は男だから、そう言う気持ちは普通じゃないって分かっていたけど。

『好きだ』って、溢れ出る気持ちは、止めることなんかできなかった。


「...あ..あ..まさき...好き..」

好きな人を思い浮かべながら手で擦れば、あっという間に硬くそそり立つ俺自身...

先走りが立てる、クチュクチュという卑猥な音も、俺の気持ちを高めていった。


だから...

玄関の鍵が音を立てたことにも、気付かなかったんだ。
だって、雅紀は帰ってくるはずない、って...

そう信じていたんだから。


部屋のドアをしっかり締めてなくて、
油断していた俺は、あと少しで...

「...ああっ..イキそう...まさき...好きっ..」


「翔...」

えっ???

大きく開けられたドアには、いるはずのない人が。


嘘っ!?
何で?


我に返った俺は、自分が仕出かしてしまったことの重大さに、気付き慌てて背中を丸めた。

「やだっ///」

どうしよう...どうしよう..どうしよう....


「...翔...こっち向いて..」

雅紀が、ゆっくり近づいてきた。

「来ないで!!ごめんなさい!ごめんなさい!!」



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