• テキストサイズ

風 ~抱き合いながら~ 【気象系BL】

第23章 『逃げなきゃ!』 ~櫻井×二宮~



でも俺、
そんな立場に、ちょっと優越感を感じていた。

みんなのアイドル、櫻井翔は、俺んだしね~♪
ってね...

まあ実際、かなりご執心な信者、
じゃなかったファンもいて、

俺は、謂れのない怪しげなメール貰うのなんか日常茶飯事だし。
この間なんか、教授に提出したレポートが帰って来た時、画びょうが仕込んであって、指に怪我したんだ。

『まさか、教授も!?』って疑ったよ...

側にいた翔さんが過剰に反応して、
『化膿したら大変だから』って、
病院に連れていかれたのには参ったけど。

病院の看護師さんには、
「画びょうですかぁ~?」
って、露骨に嫌な顔されたけど、翔さんが

「ばい菌が入っていたらいけないので」
って言ったとたん、そのお姉さん、
もう目がハート...

「そうですよね~、そう言うの、大事だと思います」
ってさ。

はあ~、あほらし///


俺は、翔さんといるだけで、
そんな光景に何度も出くわし、
その度に呆れて...んで、
何でそんな翔さんが、俺のことこんなに気にかけてくれるのか?不思議でしょうがなかった。

俺と同い年の潤くんのことも、可愛がってはいたけど、俺に対するのとは違って、

俺のは、自分でいうのもなんだけど、
『溺愛』って言葉がぴったりだった。


だからさ。
みんなのアイドル『櫻井翔』に
こんなに特別扱いされて、
いつも横でカッコいいとこ見せつけられて、

俺が彼を好きにならない筈、ないでしょ?


俺だってそこそこモテたけど、
いつも側に翔さんがいて、
他のヤツに気が行く訳、ないよね~?

自分がノーマルだと信じていた高校生の頃に戻りたいぜ///






/ 999ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp