第21章 『ぽけっとの中の秘密』~大野×二宮~
【ニノside】
全く。
イケメン二人に肩抱かれて赤くなってるんじゃないよ///この、エロじじいが///"(-""-)"
それに、あんたが期待してもあの二人...
「ねえ~ニノ...ニノってば!待ってよ~」
廊下をすたすた歩く俺の後ろを智は、懸命に追いかけて来た。
俺の車の助手席。
そっと顔色を窺う智を、
俺は気づかない振りしてやった。
しばらく何か言いたげにこちらをちらちら見ていた智も、そのうちに諦めたのか、窓の外を見ていた。
......それはそれで淋しい...
↑気の毒なほどに天邪鬼だよね~(^^;
俺のマンションに着いて、
二人でエレベーターに乗り込むと、智が、
「あのさ...」おずおずと話しかけてきた。
「なに?」そっけなく答える。
「俺、ちょっと疑問に思ったことがあるんだけどさ...」
「だから、何??」
「もしかしてなんだけどさ...」
そのとき、エレベーターが部屋の階に止まった。
部屋に入ってニノの後を追って着いていくと、
「で?何?あなたの疑問って...」
えっ?疑問...
↑もう忘れてるんかいな///
「そうそう!翔くんと松潤ってさ、
何か怪しくない~?」
荷物を置きながらそういう俺に、
ニノはキッチンでお湯を沸かしながら、
「あれっ?知らなかったの?あの二人付き合ってるんだよ~♪」
「え―――――っ///うっそ!!」
「あなた、今まで気づかないってどうかしてるよ~...あっちの方が俺たちよりむしろ、見え見えよ~?」
...そうだったかなぁ~?
思い返してみていると、ニノが、
「だってさ、潤くん、ずっと翔さんのこと好きだったじゃん!...思いが届いたんだよね~...」
ニノは、自分のことのように嬉しそうに笑った。