第21章 『ぽけっとの中の秘密』~大野×二宮~
【ニノside】
あの二人のラブラブな雰囲気に気づかないって、相当よ~?
まあ、そこが智らしいといえば、らしいけど...
ふたりでもらって来たとんかつ弁当を食べ、
風呂に入ることにした。
一緒に並んで湯船に浸かってると、智が、
「俺さ~...戻んなかったら、どうなってたんだろね」
「小人として生きてくんじゃない?人目を忍んでさ...床下とかで...そういうアニメあったよね~♪」
俺があんまり気楽に言うから、智は面白くなさそうだけど。
戻らなかったらなんて...
そんなの怖くて考えらんないよ(-.-)
智が智じゃなくなったら...俺生きていけないもん。
...でも、そんなこと言えないけどさ。
「今だから、こんなこと言えるんだけどね?ニノのぽけっとの中...温っかくて何だか幸せだった...」
「智...」しみじみと言う彼に、俺は不覚にも鼻の奥がツ~ンとした。
「もう、ぽけっとん中には入れてもらえないって思うと、ちょっと寂しい気もする...」
......智...
「ホントはね、いつもニノのぽけっとに入って、一緒に居たいって思ってるんだ~...俺」
......ヤバい、感動して、泣きそう...
泣くのはカッコ悪いから、俺は顔をごしごし擦って、
「じゃ、あの薬、また飲めば~?」
って、つい可愛くないこと言っちゃった///
すると、智は、
「あれは、もういいや...それより、今日松潤に貰ったやつ、媚薬のチョコレート?あれ、試してみようよ~?
いつもの3倍、イイらしいよ♥」
......この人、懲りてない///(-ω-)
ワクワクしてるんじゃないよ、全く///