第21章 『ぽけっとの中の秘密』~大野×二宮~
【智side】
飲み干した俺を、ニノと息の臭い親父が見てる。
すげ~見てる。
.........
あ、なんか、身体が熱くなってきた。
あ...
めっちゃ、熱い...焼けるように身体が熱くて...
「..あああっ...熱い..あぁ..うああああ」
「智、智!!...智///大丈夫??」
「..んああああああぁぁ...ニノ..たす..けて..」
「さと///さとし///ねえ...智!!!」
............
気が付くと、
俺を心配そうに覗き込んでる可愛い目。
......あれ?
俺何やってるんだ?
「智...分かる?俺のこと...」
....何言ってんだよ?そんなの聞かなくっても。
.....あれっ?なんだろう?
....嘘だ?誰だっけ?この人...
知ってる……絶対知ってるんだ!
忘れるはずない、大切な人なのに。
「智...俺が分かんないの?俺のこと...忘れちゃったのかよ!」
「ちがっ...そうじゃない...えっと..確か..」
「智///智ってば!!思い出してよ!...ほら、早く//分かるだろ?」
あ...頭が...
頭が...割れそう...助けて...誰か///
吐き気がする....頭が痛くて、もう、我満出来ないよ!
.........俺..このまま、死ぬのかな?
あんな変な薬飲んで、いかがわしいことしようとして、ごめんなさい...
だから、お願いだよ...許して...
「智!智!!...ダメだ!死なないでよ!智...俺を一人にしないでくれよ..さと......さとしっ///」
痛い....焼けるようだ...たす..けて...
........ニノ....
気を失った俺の頬に、
ニノの涙が溢れ落ちた。