第4章 『Crime and Punishment』 ~?×?~
雅紀と俺は、年子ということもあり、
兄弟というよりは、友達みたいな存在だった。
「たっだいまぁ~!腹へったあ//
母ちゃん、今日の晩飯な...あっ...」
「少し落ち着けや~...雅紀、これ、俺の友達..
こっちは、弟の雅紀....」
「ふふっ...弟くん?..松本潤です。よろしく!」
「.........」
「雅紀、手、洗ってきなさい。
今日は潤くんも一緒に食べてくから...」
雅紀、潤があんまり綺麗な顔してるから、
びっくりしてんだろう...
実際、俺が連れてった中では、
群を抜いてるからなぁ...
俺は、潤と遊びにいくときに、
雅紀も誘うことが多くなった。
3人でカラオケ行ったり、
ゲーセンで遊んだり、
テスト前は、俺の部屋で、
勉強したこともあった。
雅紀は、県立高校に行ってたから、
俺たちの高校とは少し離れてたけど、
帰りに待ち合わせて、
ラーメン食べに行ったこともあった。
......そんな中で、
俺は気付いてしまった....
雅紀の潤を見る目が、
普通と違ってること....
屈託なく、涙を流して笑う彼を、
じっと見つめるその目は、
『潤が好き』だって、
俺にも隠せなくなってた.....
...........
......ダメだよ...雅紀..
潤を好きになっても、
無駄だよ....
だって、ほら...
潤は、こんなに俺に夢中だろ~...?
お前が入る隙なんか、
これっぽっちも、
ないから....