第4章 『Crime and Punishment』 ~?×?~
俺たちはそれから、学校でも一緒にいた。
潤は、俺の仲間の中に入って、
しっかり馴染んでいった。
「なんで、お前ら急接近したんだよ~」
なんて揶揄っていた友達も、
素直で優しい潤のこと、
受け入れていったんだ。
端から見れば、俺と潤は
気の合う親友同士に
見えていたんだろう。
俺たちは、放課後の図書室の片隅で、
人目を盗んで、初めてのキスをした。
潤の唇は、気の毒なくらいに震えてて、
俺は、そんな彼の赤いそれを、
何度も何度も、啄むように口づけた。
始めは、正直、『好きで仕方ない...』
って言う程でもなかった。
満たされない気持ちを、
埋めたかった...それが本音。
でも、潤は一途に尽くしてくれ、
俺に懐く子犬みたいに、
....ホントに、可愛かった。
そんな潤のこと、
俺もいつしか、大切で、
無くしたくない存在になっていった。
ファミレスで、ピザとパスタを
半分個して食べたり、映画を観ながら、
こっそり手を繋いだり、
結構平気で恋人同士みたいなこともした。
でも...
プリクラを一緒に撮りたい、
っていう潤の願いは、さすがに断った。
ちゅうしてるのを撮りたいって....
..マジで...女子かよ..///
あんな女ばっかのところで、
男二人は、やっぱ、ダメでしょ...(^^;
そして、家にも、
連れていった。
母親も、愛想が良くて、
礼儀正しい潤にメロメロで...
そして、
潤は、そこで初めて、
雅紀と出会った...
俺のいっこ下の、
弟の雅紀と...