第21章 『ぽけっとの中の秘密』~大野×二宮~
【翔side】
あり得ないことが起こった。
目の前にいるのは、まぎれもない俺たち嵐のリーダー、大野智、その人で。
裸に、一応大事なところだけ、リボンが巻かれてる。小さい服がなかったんだって。
「どうすんだよ...これじゃ仕事どころか、生活にも困るじゃん...翔さん、何とかなんないの?」
松潤が俺を見てる。
う~ん...俺は、ちっこい智くんをしみじみ見た。
「その媚薬の瓶ってあるの?」
ニノが、茶色い瓶を持ってきた。
見るからに妖しい...
訳の分からない文字並んでて。
「よくこんなの一気に飲んだね...なんて言って貰ったの?」
「いや...その..絶倫になるって...」
「「はあ~??」」
ニノと、小さくてよく分かんないけど、大野さんも赤くなった。
俺はパソコンでそのヒンディー語を翻訳してみた。すると、そこには、
『飲むと誰でもたちまち絶倫になって萎えることがない。夜の営みに使用するとより一層愛が深まる』
...何だ、これ...
そして注意書きに『極稀に、身体に異変が起こることがあるが、それに関しては責任は負わない』
......これだ(-_-;)
大体さ、こういう注意書きってのが一番妖しいし、厄介なんだよ。
何かあっても責任は負いません!
だって書いてあるでしょ?
って言われてしまえばそこまでだ。
それから俺は、ありとあらゆる情報網とPCを使って、智くんが飲んだ薬について調べた。
その間に、松潤の姉ちゃんが子どもの頃に使っていたっていう、小さい動物の人形の服が合うかも、って、実家に行って取って来た。