第20章 『美味しく召し上がれ』〜二宮×櫻井〜
「お風呂、入ろっか...」
「うん...」
お互いの身体を洗いあって、
もう、おっ勃ち捲りのお互いのソレに、
笑い合いながら。
湯船に浸かった。
俺の胸に凭れ掛かる翔くんを、
後ろから抱き締める。
隙間なんか、ないくらいに....
「俺の...その...精子ってさ、どうやって...あの...」
言ってるうちに赤くなるよ(〃ω〃)
「あ〜、それはだって。俺の中にいっぱいくれたじゃん❤それを使ったの♪」
.....┐(-。-;)┌
あ.....そゆうこと...すんませんね〜..つい...節操がなくて///
翔くんの星の衝撃的実情を聞いて、
俺は宇宙の広さを、改めて知る。
翔くんの星は1000年近く前に流行った、女性だけがかかる伝染病のせいで、男女比が9対1になってしまい...
当然、普通にゲイカップルだらけ。
研究の成果で、男性同士でも子どもが授かれるようになり、人口減少にも歯止めがかかった。
しかし、
それを繰り返すことで、遺伝的に問題が起きるケースが見つかるようになってしまった。
そこで、新しい星の、新しい種を積極的に取り入れることになった。
そんな事情もあり、研究所で働く翔くんが、
地球に来る運びとなり、俺と出会った。
地球以外の星に行く仲間もいて。
そうなると、俺と翔くんが出会ったのは、
正に奇跡...
「ニノ...俺に出会ってくれて、ありがと」
そう言った翔くんの笑顔に、
思わず涙が溢れた。
こんなこと、
誰が信じる??
運命なんて言葉、
二人にとっては、最早安っぽくしか聞こえない。
「愛してるよ、ニノ...」
「...愛してる....翔くん..」
俺たちは、一万光年の口づけを交わした。