第4章 『Crime and Punishment』 ~?×?~
俺のことをいつも見ている潤のこと、
いつしか俺も気になるようになってた。
「松本!わり~..これやっといて~」
「えっ...俺、これからバイトが...」
「ホントにごめん//今度、ジュース
奢るからさ~..頼んだよ!」
「もう...」
お前は渋々、関係のない委員会の資料、
印刷させられてたよね...
「おー!ちょうど良かった!
これ、資料室に運んどいてよ..」
「こんなにですかぁ~..」
先生にも、なぜだか、雑用頼まれること、
多かったよな...
そんなときも、お前は一生懸命に、
やってた...その健気な姿に、
...俺は....
その日は、夕方から雨が降りだした。
放課後、生徒会の仕事を片付けて
帰ろうと玄関に行くと、
空を見上げている潤がいた。
「松本~、傘無いなら、入ってけよ!」
俺が声を掛けると、一瞬、驚いた顔をしたけど、
「いいのぉ~?」
と嬉しそうにニッコリした、潤。
俺たちは、雨宿りで入ったマックで、
いろんなことを話した。
家族のことや、最近はまってること、
好きなアーティストや、
苦手な食べ物のこと....
俺たちは、時間が過ぎるのも忘れて、
他愛もない話で盛り上がった。
それまで、殆ど話したことがなかったのが、
嘘のように、潤と過ごす時間は、
あっという間で、楽しくて、
いつしか雨も上がっていた。
その3日後。
俺は潤に『付き合って欲しい』と
そう伝えた....