第20章 『美味しく召し上がれ』〜二宮×櫻井〜
翔くんが素直に聞かれたことに答える。
「俺が駅で、ニノの落としたSuica拾ったんだ~」
「へえ~、The出会い、って感じじゃん!」
「その後どうして付き合うようになったの~?」
「うん...その日の夜に...」
「その日~!?」
驚いて俺と翔くんを見比べる相葉くんに、俺は赤くなった。
......いいじゃん、別に...お前たちだけには言われたくないよ~///
「ニノ、こっち側だっけ??」
「こっちって///」
「ニノって、ノーマルだったよね?」
智くんも、目を丸くして見てる。
「いや...なんでかなんて、俺にも分かんないよ...気がついたら...っていう感じで...」
「気が付いたら、ヤッテたんだ~♪」
ニヤニヤして相葉くんが言った。
「ヤッテたとか言うな!!」
「だって、実際ヤッたんでしょ??で、もちろん、翔くんが下だね?」
「なっ、なんで分かるんだよ!?」
焦る俺に相葉くんはニコニコして、
「そりゃあね~...見てれば分かるって🎵ね~❤」
「そうだね...二人がここに入って来た時から、そうだって思ったよ♪」
智くんも仲良く同意見...
あ、そう...蛇の道は蛇、ってか?
分かる人が見れば一発で分かっちゃうってことだね~
流石に翔くんが来てからは、公然わいせつ罪すれすれのことはしなくなった二人と、俺たちは暫く飲んで歌って、深夜まで盛り上がった。
初めて聞いた翔くんの歌も、低めの声がカッコ良くて...俺は見惚れていた。
相葉くんが、翔くんて凄い美人だね🎵って耳打ちしてきて、俺はちょっと鼻高々だった。
......ほんとに。
誰が見ても、どっから見ても、翔くんはカッコよくって、ホントにその辺にいないレベルで綺麗だった。