第20章 『美味しく召し上がれ』〜二宮×櫻井〜
それから、焼き鳥と寒ブリの刺身を肴に、
三杯目の生中を注文した時、店に智くんがやって来た。
「さとすぃ~♪こっちこっち!」
立ち上がってぶんぶん手を振る相葉くん。
恥ずかしんだよ(-"-)全く...
「こんばんは~にの...久しぶりだね」
そう笑った智くんは、前にも増して、なんか色っぽいっていう言葉が合ってるとも思えないけど。
何とも言えない独特の雰囲気が漂っていて...相葉くんが夢中になるのも、分からなくはない...かな?
智くんは相葉くんの隣に座って、
「外、寒かったぁ~///」って肩を竦めた。
すると相葉くんは、鼻の下2㎝は伸ばして、『ホントに~?』なんて言いながら、智くんの頬を両手で包んだ。
「ほんとだ!こんなに冷たい!...よしよし...」
そう言って頬をスリスリと撫で始めた。
( ˘ω˘ )......
ここ、公共の場なんですけど...
全く、バカップルもいいとこだぜ///
ふたりの時にやってくれよ...
智くんのビールも来たから、俺たちは乾杯のやり直しをする。
「何に乾杯しよっか??」
そう微笑む智くんに、相葉くんは、
「ニノにさ、彼女ができたらしいんだよ~...そのお祝いかな?」
「えっ?ほんとに??じゃあ、おめでとう!」
「あ、どうも...」
カチン、と軽い音を立てて、俺たちはジョッキを合わせた。
「ねえ、ニノの彼女って、どんな子?可愛い??」
興味津々の相葉くんに、
「写メとかないの~?」って智くんも。
そう言えば、俺、ふたりで写真なんか撮ってない!
つ~か、翔くんの写真もない~(;O;)
明日絶対に撮ろうっと♪
もう俺は、目の前のホモカップルなんかより、
翔くんのことが、気になって仕方なかった。
『今、何してるのかな~( *´艸`)』