第20章 『美味しく召し上がれ』〜二宮×櫻井〜
その日から、正式に俺と翔くんの同棲生活が始まった。
翔くんは、神田にある昔ながらの古本屋でアルバイトをしてるんだって。
年は、何と俺より2歳も上だった。
あんまり可愛いから、てっきり下かと思ってたけど。
家ははっきりとは言わないけど、八王子方面で、バイトのある日は電車で通って来てたらしく。
俺に初めて会ったあの日は、たまたま、店の配達であの駅に来てたんだって。
......ホントさ。奇跡ってあるんだよね~...
もしくは、運命??
俺と翔くんは、出会うべくして出会ったんだよ。
それまで俺、男の人と付き合うどころか、
エッチするなんて、あり得ない派だったからさ~...
人って、変われば変わるもんだよ(^^;
そんで、今夜は、翔くん、一回実家に行って、着替えとか取ってくるって言うから、帰ってこないって。
淋しいから、同僚の相葉くんを飲みに誘った。
「珍しいじゃん!この頃、気が付いたら帰ってたしさ~...彼女は?いいの??」
ニヤニヤすんなよ///
俺と翔くんの純愛を、そんな下世話な目で見るんじゃないよ!!お前たちとは次元が違うんだからな~(-"-)
俺は、相葉くんと二人で新橋の居酒屋に入った。
いつも寄ってくところだ。
ビールで乾杯して、お通しの枝豆を食べていると、彼の携帯が震えだした。
「あっ、智だ❤ちょっといい??」
相葉くんは席を外して恋人との電話を外でしてきてから、割とすぐに戻って来た。
「いいの?」って、一応気を使って言ってやると、
「今から、ここに来るけど、いいよね?」って...
「マジで??」
「だってこの前智と飲みたいって、言ってたじゃん!」
......俺、そんなこと言ってたか~??
↑言ってました!471Pで、確かに!