第20章 『美味しく召し上がれ』〜二宮×櫻井〜
鍵穴に鍵を差し込もうとしたら、
急にドアが開いて、翔くんが顔を出した。
「お帰り~ニノ(^^)」
キュ~~~ンヾ(≧▽≦)ノ
そのお帰りの言葉と、迎えてくれた笑顔の翔くんに、俺の鼻の下は確実に1㎝は伸びた。
部屋の中には、いい匂いがしてて、
「夕飯、カレー?」
そう聞くと、
「やっぱ分かるよね~?」
翔くんは嬉しそうに俺の鞄を受け取り、
「早く食べよ!お腹すいちゃった~」
と笑った。
俺は、家に翔くんがいて、待っててくれただけで、もう、舞い上がるほど嬉しかった。
水道で手を洗ってから、テーブルに向かい合って座る。
「ニノ、お仕事、お疲れ様❤」
「翔くんも...」
そう言えば...翔くんって、何してるんだろう?
仕事としてる...よな?
それとも、まだ学生...とか...
聞いてみたいけど...
聞いてもいいのかな~?
俺がちょっと逡巡してると、翔くんは困った顔して、
「美味しくなかった~?」
と聞いてきた。
「えっ?...あ、そんなことないよ!!すげー美味い!マジで、俺が好きな味だし、辛さもちょうどいい!」
焦って、捲し立てる俺に、翔くんはにっこりして、
「よかった🎵」と言った。
//////(-.-)///
今俺、完全にハート撃ち抜かれたから!
「おかわりしても、いい?」
「もちろん!たくさん作っちゃったから❤...うれしいな~...俺も食べよ!」
キッチンでカレーを盛る翔くんが、何だか可愛い奥さんみたいで、俺はしばし見惚れる...
「ありがと...」
皿を受け取りながらそう言うと、
「どういたしまして🎵」
と、翔くんはにっこりと笑った。
.........だめだ、
もうこれ、完全に、あれだよな...
認めるしかない...
これは所謂、
一般的に言って、
『恋』......だよな(*´з`)