第19章 『ささのはさらさら scene2』~松本×大野~
グランドに戻ったけど、当然試合はおわっていた。
俺が抜けたって訳だけでもないだろうけど、試合は3対2で惜敗。
こそこそ戻ると、翔くんが仁王立ちで出迎えてくれた。
「...お疲れぇ~...」
「どこ行ってたんだよ??」
「えっ?どこってさ...」
怒りで額に青筋立てた翔くんに睨みつけられても、俺は思わずにやけてしまう。
すると、翔くんは、
「試合すっぽかして、笑ってるには、納得の理由があるんだろうなぁ~??」
もお~(*´з`)翔くぅん、怖いってぇ~🎵
俺は薄ら笑いを浮かべながら、
...まあ、我ながらキモイって思うけどさ...つい、零れちゃうんだもん...仕方ないよね~うれし笑いが❤
そんな俺を、怪訝そうに見つめる翔ちゃんの目の前に、散々勿体ぶったアレを突き出してやった。
『この紋所が目に入らぬかぁ~///』っていう、あれ🎵
その指輪を見ても、キョトンとした翔くん。
なんだよ~///もっと驚けよ~...
「これ見て?これ...」
「これって...何?」
「何って~...指輪だよ、指輪!!」
「指輪がどうしたっていう....えっ???...嘘だろ?まさか、潤...」
俺は超ドヤ顔で、翔くんを見て、
「そ!!そのまさか...なんだよな~🎵」
「マジで??大野先生に会ったの??どこで?いつ??」
まあまあ、落ち着けって~(^^)
俺は、荷物を仕舞いながら、翔くんにさっき俺に舞い降りた奇跡の出来事について聞かせてやった。
「すげ~な、それ!!ほんと、冗談抜きで、奇跡じゃん!」
「でしょ~?俺も未だに信じらんないよ~」
俺がこの後、智と待ち合わせしてるって言うと、翔くんはどうしても一目会わせろってさ...
仕方ないから、さっきの広場に二人で戻って来た。