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風 ~抱き合いながら~ 【気象系BL】

第19章  『ささのはさらさら scene2』~松本×大野~




.........



「...さとしぃ~///(;O;)」

俺は迷わず、その腕の中に跳びこんだ。
↑公共の場のまんまですけど~(^^;


「会いたかったよ!!ずっと、ずう~っと、智に会いたくって、俺...」


......そこではたと、智がいなくなった原因を、思い出してしまった...

まあ、それだって、忘れたことはなかったんだけどね...



俺たちは並んで、噴水横のベンチに腰かけていた。

手には、智が焼いたフランクフルトが...


先端から流れる黄色いマスタードを見つめながら、

『智のは....長さはこんくらいか〜...でも、太さはもう一回り大っきいかなぁ〜...いや、二回りかなぁ〜?.』


「潤、元気そうだな?今何やってんの??」

えっ???俺何考えてんだ!?


「あ....おっ、俺?...俺は大学生...今日はサッカーの試合で隣のグランドに来てたんだ~」

「へえ~、相変わらずサッカーやってんだ🎵」

「うん、翔くん...あ、覚えてる?櫻井翔..」

「覚えてるよ...潤と一緒にいた、イケメンくんだ」

「翔くんと一緒の大学で。...あっ、翔くんなんか、親衛隊引き連れて試合に来るからね~!!」

「ふふふっ、相変わらずだな~...」

「キャーキャーがないと頑張れないんだって~!全くさ、ホント迷惑だよ~(*´з`)」

「...よかった...楽しそうで...」



.........



「智こそ、今何してんの?」

「俺?俺は横浜で子ども相手の絵画教室やってるんだ...で、今日のはバイト...」

「...絵画教室...」

「でもまさか、こんなとこで、潤に会えるなんて思ってなかったよ~(^^)」


俺はそっと、彼の左手薬指を確認した。

...何もしてない...



そうだ!!

俺、智に会えたら、渡すって決めてたものが...


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