第19章 『ささのはさらさら scene2』~松本×大野~
明日から、出張で一週間智が出掛ける。
俺はテスト前だからって、
彼の家に出入り禁止になってて。
追試にでもなろうものなら、
その期間はさらに延長される訳で...(;・∀・)
4月から3年生...いよいよ受験生になる俺を、大野先生なりに葉っぱ掛けてるつもりらしいけどさ...
そんなお預けみたいなことされても、
逆効果だっつ~の///
夜中に勉強してても、
ベッドで乱れ捲る彼の姿を思い浮かべて、
実は毎晩抜いてるんだから...俺!!
↑なんで、上からなの~??
しかも一週間もいないって///
それじゃあ、テスト終わっても、直ぐには会えないじゃん///
(´;ω;`)
「潤、帰ろうぜぇ~!」
授業が終わり、翔が肩を組んできたけど、
「悪い...ちょっと今日は先帰って!」
「え~///何で~(*´з`)」
ワザとらしくがっかりする翔にすまん、と手で合図して俺は美術室に向かった。
ガラガラガラガラ...
そっと戸を開けると、そこはシーンと静まり返ていて人気がない。
その部屋の奥...
美術準備室に向かって、俺は足音を立てずに近付いた。
俺はちゃんと確認してたんだ。
今日は、もう一人いる美術の先生が休みって。
ということは...
ここには、智しかいない...はず...