第19章 『ささのはさらさら scene2』~松本×大野~
「智...もう動いてもいい?」
「だ~め🎵もうちょっと...」
「...もう無理...俺、我慢できないよ~」
「全く~(^^♪潤は堪え性がないんだから~」
俺は、ゆっくりとベッドから下りて、
智の横に立った。
キャンバスには、俯せでベッドに寝転がる俺。
両肘をついて、じっと視線をこちらに向けた、
全裸の俺...
「俺、こんな怖い顔、してる~?」
後ろから首に腕を回しながらそう聞くと、
「ふふっ..怖い顔じゃないでしょ?
イケメン潤の......エロい顔🎵」
「...なんだよそれ?こんなの描いてもどこにも出せないのにさ...」
すると智はわざと思いついたように、
「そうだ!!今度のコンクールに出品するの、これにしよっかな~」って...
「...ば~か❤」
俺はそう笑って彼の首筋に唇を落とした。
こんな恋人同士の甘い時間を過ごすようになった俺と大野先生は、付き合いだしてもう直ぐ半年になる。
学校の中では、流石に付き合ってるのがバレるとまずいから普通に接しているけどさ。
先生と生徒の関係。
でも、美術選択していない俺は、ほとんど学校では智には会わない。
たまに偶然廊下ですれ違う時もあるけど、
俺の横で翔は笑ってるしさ///(-"-)
どうこうできなくて。
でも、その間に一瞬だけ視線を合わせるのが、
ちょっと堪らない..
こう見えて、実は意外と生徒から人気がある大野先生が、ホントは俺の恋人で、んで、俺の下で淫らに喘いでるなんてね🎵
すれ違った後、そんなことを思って自然とニヤついちゃう俺に、
「やらしい~エロい顔してる//」
って、決まって翔が揶揄うんだ。
そんなこともまた、少し優越感で、
幸せなんだよね~...僕🎵