第17章 『誰にもあげないよ!』scene2 〜大野×松本〜
彼は、細かい修正点を確認するために、
スタッフと残って打ち合わせするのが日課だ。
今日は、早く帰るって言ってたから、
俺は先に風呂に入ることにした。
風呂に入って、
身体の隅々まで洗ってから、リビングに戻った。
ソファーに深く沈み、テレビをつけた。
....髪の毛、乾かさなきゃ〜//
いつも潤に言われるんだよね〜...
やることやってからにしろよ!ってさ。
あの顔で言うんだぜ〜?
怒ってなくても、威圧感半端ないから..
目力、マジですごいよね~...(^^;
でも、そこも好きなんだ~...
だってさ、誰が見ても、どっから見ても、
最強のイケメンでしょ~?
そんな潤が、俺のこと、めちゃくちゃ大事にしてくれるからさ~...俺、いっつも甘えちゃうんだよね...
年上なのにね。
ファンの子がさ、俺と潤のこと『じいまご』って呼んでるの、知ってるよ~...酷いよな~...じい、とかさ...
.........
俺はいつの間にかソファーで寝ちゃったらしくて。
金縛りみたいな、不思議な圧迫感に目を開けると、
例のイケメンの濃ゆ~い顔が、
俺の鼻先、10㎝のところににあって、
俺のこと、ジーッと見てた。
「わあああああぁ――――っ/////」
跳び起きた俺は、潤と頭がぶつかった。
「痛ってぇ~///(--〆)」
「痛てててっ...」
「もう~、急に起きるなよ!」
「だって、そんな濃い顔が寝起きに目の前にあったら、誰だって驚くでしょ!?」
「あ~??誰がそんな濃い顔だってぇ~??
こいつぅ~///」
潤が俺のこと、くすぐってきて、もう俺は身体を捩って泣きながら大笑いして......