第16章 『紅葉見に、いこ〜よ〜 ♪』〜相葉×大野〜
彼らは彼らで部屋を取ってあるから、と、俺たちは露天風呂で別れた。
時刻はもう、2時半近く...
明日8時に朝食だっけ?
「相葉ちゃん...今日は、連れて来てくれて、
ほんと、ありがとね...」
ベッドの中、俺の隣で、大ちゃんがそう言った。
「うん...翔ちゃん達に相談してたって、黙ってて、怒んないの~?」
......普通はさ、自分が好きだって思ってる人に、別の奴が相談して、影でこそこそしてるなんて、嫌だよね?俺なら嫌だもん///
だから、思い切って聞いてみたんだ。
すると、大ちゃんは、
「翔ちゃんのことは...好きだっていうより、憧れてたって言うかね...だから、どうしたいとか、そんなのじゃなかったから...
相葉ちゃん...俺のこと、幸せにしてくれるんでしょ?」
潤んだ目で、俺のこと見つめて、そんなこと言うから...俺はもう、胸がぎゅっと苦しくなって...
んで、泣きそうになった。
「泣き虫...」
その一言が、引き金になって、俺はマジで、
涙が後から後から零れて来て、困った。
すると大ちゃんは、俺の頭を、抱き締めてくれ、
何度も優しく撫でながら、
〝幸せになろうね”と、そう言った。
「大ちゃ〜ん//////(T-T)」
俺は、大ちゃんの胸に抱きついて泣いた。
ホントはこんなに泣かないのに....
今日はもうなんだか、いろんな想いがこみ上げてきて、ただただ泣けてきて、仕方なかった。
.....ずっと、好きでいてよかった。
諦めないでよかった。
勇気、出してよかった。
思いが届いてよかった。
.......大ちゃんの隣に居られて..:
俺、ほんとに幸せだ。