第16章 『紅葉見に、いこ〜よ〜 ♪』〜相葉×大野〜
湯煙漂う、深夜の露天風呂...
今をときめく嵐のメンバー5分の4がここに集結!!
...いや、そう言うんじゃなくって!
最初に口火を切ったのは、一番奥でリラックスしてる翔ちゃん。
「で?ふたりは、上手くいったんだ?」
「...うん...あっ、上手くいったって、セックスのこと?」
「大ちゃん!!!」
ニノがニヤニヤしながら俺たちを交互に見て、
「初めては、どうだったの?」
と、聞いてきた。
「それは〜...そんなこと、言えないよ」
俺がぼそぼそ答えたのは、
彼らのアドバイス無くしては、ここまでたどり着けなかったことに、気が付いたからで...
騙されたことに腹が立っていたけど、
よく考えたら、怒るのも、立場的に違うか...って気がしてきた訳で。
「いろいろ、ありがと。あのもみじの場所も、すごく綺麗だった...」
俺は素直に、感謝の言葉を述べた。
...それが筋だと思ったからね(-_-;)
すると翔ちゃんは、
「お役に立ててよかったよ♪
ニノ~、明日帰りに寄ってこうか~?」
「いいよ♪
ところで、大野さん...相葉さんと、付き合うの?」
ニノの直球に、大ちゃんは、
「うん...そうなると思う..」
って...そう言いながら、ほんの一瞬、時間にしたら0.1秒くらいなもんだけど、
ちらっと翔ちゃんを見た。
すると、その視線を受け取った翔ちゃんは、
「相葉くんに幸せにしてもらってね...智くん...」
と...
そう言った。
その言葉の中に、
俺は君の気持ちには応えられないから。
と、そんな意味合いも含まれてる...きっと。
大ちゃんは、翔ちゃんに向かって、
「そうするよ...」
と、ふにゃんと笑った。