第16章 『紅葉見に、いこ〜よ〜 ♪』〜相葉×大野〜
風呂入りに来た...なんて、
悠長なこと言ってられない。
野生の猿なら、襲ってくる可能性だって。
いくらこっちは二人って言ったってさ、
素っ裸じゃ、あまりに無防備すぎる...
岩風呂の方を警戒する俺に、大ちゃんは呑気に、
「猿じゃなくって、普通に人間じゃね~?」
シー///俺は人差し指を口に当て、
大ちゃんを黙らせた。
......それならそれで、別の意味でヤバいよ///
俺と大ちゃんのイチャイチャ、聞かれたってことでしょ~?俺たち一応、嵐だし...
中の二人が、こんなとこでしっぽり、ナニしてる...とかさ。
いや、まだしてないけど...
あっ、シたけど...
ここではまだシてないし///
あ――――っ///もう!!何言ってんだ俺///
......冷静になれ、相葉雅紀!
リーダーは今は、全く頼りになんない...
でも、絶対岩の向こうに、何かいる。
俺は、大ちゃんに、
「もしも、危ない動物とかだったら、
俺が盾になるから、大ちゃんはその間に逃げて!分かった?」
耳元でそう指示した。
「動物ならさ、相葉ちゃん得意じゃん♪」
......って。
ダメだ、この人(-_-)
取り敢えず、確認して来なきゃ///
俺は、勇気を振り絞って立ち上がった。
愛する人を守るため!
頑張れ、相葉!行くんだ/////
檜風呂を出て、俺は、ゆっくり岩の方へ向かった。
大きな熊なら、殺られてしまうかもしれない。
折角、大ちゃんと恋人になれたのに....
こんなことなら、無理してもう一回ヤッとくんだった....
↑オイッ/////危機感!!
そっと忍び寄り、大きな岩の影にある、
岩風呂を覗いた。
「えっ??????」
なんと、そこにいたのは...