第16章 『紅葉見に、いこ〜よ〜 ♪』〜相葉×大野〜
翔ちゃんの指示は、『露天風呂』だったから、
俺は、中の風呂に入ったばっかりだけど、大ちゃんを連れて露天風呂に行った。
外は、中よりも広くて、いくつもの風呂があった。
「凄いね~...湯気が、幻想的!誰もいないしね♪」
大ちゃんは早速檜風呂に浸かった。
「はあ~...気持ちいい~...最高!」
大ちゃんは、風呂の縁に頭を乗せて脱力してる。
当然、力の抜けきった身体は、
お湯に浮き...
浮かんだ体の真ん中に...一仕事終えて、満足したような、さとしくんが...ゆらゆら...揺れてて...
俺は思わずごくりと生唾を飲んだ。
すると大ちゃんが、ちらっと俺を見て、
「もっかい、スルの?」って...
「えっ??しないよ!何で?」
「いや..だって、見てたでしょ?」
「だっ、だって、大ちゃんが~...そんな恰好するからさぁ...(-_-)」
.........湯煙の中...しばし無言で見つめ合う俺たち...
「俺は、いけるよ?...ここでも...」
「こっ、こっ、ここって///」
「冗談だよ♪何焦ってんの~?
相葉ちゃんの、スケベ(^^♪」
......スケベって言われた...スケベって(;O;)
項垂れて落ち込む俺に、大ちゃんが慰めようと近付いてきて、キスしてくれようとした。
俺の顎を、
綺麗な指がそっと上向ける...
...あ...キスされる...
そう思って、目を閉じようとしたその時。
視界の隅っこに、何か動くものが...
えっ???
動物???
こんな風呂場に??
...でも、こんな山奥だし、
猿とか、いてもおかしくない、かも。
風呂に入りに来た...とか??