第16章 『紅葉見に、いこ〜よ〜 ♪』〜相葉×大野〜
実は俺、だいぶ前からこの計画を進めていた。
そのコンサルタントは、もちろん翔ちゃん。
大ちゃんに告れ告れとうるさいから、
「じゃあ、どうやって告ればいいんだよ??」
って、キレ気味に聞いてやったら、
一瞬ニヤリと笑ってから、
この計画を持ち掛けてきた。
そんな翔ちゃんを少し怖いって思ったけど、
彼の計画を聞いているうちに、そんなことは忘れてしまっていた。
そのくらいに、翔ちゃんの計画は俺にとって魅力的だった。
「ぼやぼやしてっと、他のヤツに持ってかれちまうだろ~?まあ、俺としても~?他のグループの奴には、やりたくない訳!
だからさ、相葉くん、頑張ってよ!
一世一代の告白決めて、男になってくれよ~!」
若干の乗せられた感は否めないが、
俺も何だか、やる気が漲ってきて、
「よし!!俺行くよ!翔ちゃん、俺決めるから...
見ててよ!!」
「さすが~♪雅紀(^^♪検討を祈ってるぞ!!」
......的な件があって、迎えた今日。
渋る大ちゃんを誘い出すやり方なんかも、
ニノと翔ちゃんにレクチャーされていたのに、
あっさりとOKが出て、寧ろ拍子抜けしたくらいだ...
あの作戦、使って見たかったのに(^^♪
↑どんな作戦か、気になるんですけど...
そして、俺の車は愛しの彼を乗せ一路、
日光の紅葉のスポットへと向かっている。
途中、サービスエリアに寄った。
「大ちゃんも行く?」
「俺はいいよ~」
「分かった。じゃあ、待っててね」
俺は大野さんを置いて、トイレに行き、帰りにコーヒーを買ってきた。
「はい、どうぞ♪後これ...ちょっとさ、小腹空いたでしょ?」
そう言って俺が出したのは、
彼の好物の揚げパンだった。