第15章 『恋よ、永遠になれ scene2』~大野×二宮~
俺たち二人は、暫く空を見上げていた。
「東京って、星が少ねーな...」
この人、この間まで、忍者だったから、山奥に隠ってて...星とか見てたのかな〜..
「..そうだね..」
二人で肩を並べてるこの時が、堪らなく心地好くて。このまま、大野さんの息使いを感じていたくて...俺は、そっと目を閉じた。
「今度、ふたりで行こうか?」
そんな俺に、なんの前触れもなく、
そんな風に言うから、
俺はビックリして、ただ黙って、大野さんの顔を見つめた。
「降ってきそうな星、ニノと見に行きたい...」
...あんたが、あんまり柄にもないこと言うからさ、俺は泣きそうになって、
「...うん...」
とだけやっと答えたんだ。
そんな俺に、大野さんはふんわり優しく笑って、
「直ぐ、泣く...」って。
「泣いてな..」
...気がついたら、大野さんの唇が降ってきた。
それがあんまり急だったから、俺は大きく目を見開いたままで...
そしたらさ///
大野さんの頭のずっと遠く...
星と変わらなかった小さな光が、急に大きくなって青く光り出し、そのまま空のもっと上の方に長く伸びてからパッと消えた。
俺は慌てて彼から離れて、
「えっ?..えっえっ..??何??
大野さん、あそこに、今..」
「なんだよ、もう..//行くよ、中..」
大野さんに手を引かれて、俺は、
「今さ、空になんか、光がね..青くてさ..」
俺の話を聞かない大野さんに引きずられるように、俺はベッドルームに拉致された。
...あれ、何だ??重力に逆らう流れ星なんか、ある訳..ないよな..?
「大野さん、あのさ..」
「...やってみる??」
....やって、て..何を?