第15章 『恋よ、永遠になれ scene2』~大野×二宮~
なんか無口だと思ったら、
この人、ちょっと怖い顔して俺のこと見てる。
「..なっ、何だよ...」
「...翔くんたちのことは、もういいよ〜」
何で不機嫌なのかも分かんないけど、
俺はとりあえず、ごめん、と謝った。
すると大野さんは、
「かずなり...こっち来て...」
....えっ?..なに?
身構える俺は明らかに挙動ってる///
「かずなり//」
「はい..」
大野さんの得たいの知れない迫力に押されて、俺は大野さんの隣にちょこんと座った。
.....何度も言うけど、ここ、俺ん家だよね?
大野さんは俺を引き寄せて、
胸の中にすっぽり収めて抱き締めた。
......
.........なんだよ..マジで( ・∇・)
ひとしきり俺を抱き締めてたと思ったら、
「風呂行ってくる」
そう言って立ち上がった。
「あっ、そう?...じゃ、着替えね...」
.....なんかさ、俺、この人の召し使いみたいじゃね〜??
いそいそとバスタオルを出す俺の横で、
大野さんはぱっぱと服を脱いで風呂場に入っていった。
やっぱりね....
どうしても分かねんーよ..あんたが考えてること。
俺は片付けをして、洗濯物を畳んだりしてると、大野さんが頭を拭きながら出てきた。
「お先に。ニノも入っちゃえよ〜」
さっきと違って、ニコニコの彼に...
また、俺、惑わされてる...
なんなん、マジで///(*_*)
急いで風呂を済ませ、出ていくと、
リビングにいるはずの大野さんがいなくて。
あれっ、と思うと、
ベランダに....
「ここに居たんだ..」
「UFO、来ね〜かなぁ、って思って..」
....俺は黙って、大野さんの隣に並んだ。