第14章 『いつも貴方がいた』その後のふたりの生活②~櫻井×二宮~
打ち合わせの結果、
出来るだけ録ってから帰ることになった。
二泊三日の沖縄旅行が...
もとい。
沖縄ロケが...
一日減った///((+_+))
折角もぎ取った仕事だったのに...
肩を落とす俺に、カズが優しく、
「帰ったら1日空くんだよね~...だったら家でゆっくりすればいいじゃん!」
「...うん...」
諦めきれない俺に、
「一日中、いっぱい可愛がってね❤」
そう言って、カズは笑った。
......まあ、それも悪くないか~( 〃▽〃)
大急ぎでホテルを出た俺たち撮影隊は、
首里城、守礼の門なんかを回って、
順調に...のはずが...
順調にやってきたのは、台風の方で。
のろのろ、うろうろしていたのは見せかけだったと、でもいうように、一直線に、予想された倍のスピードで、沖縄本土に接近してきた。
これはヤバいだろう...
慌てて切り上げて飛行場に向かったけど、
俺たちは、飛行機全便が、その10分前に、欠航を決めたことを知った。
......マジですか??
そんなことって、あるの?
嘘でしょ???
「ねえ、帰れないよね~?俺たち?」
「みたいですね~」
マネも困り顔。
「直ぐに事務所に連絡します...明日の収録何とかしなきゃなんないので...」
「マジか///こんなのあるか~」
あたふたする俺たちの横で、カズはすました顔してゲームをしている。しかも、少し薄ら笑ってさえいる。
「落ち着いてんな~、二宮和也..」
「だってしょうがないじゃん!それにさ...」
「それに...なんだよ~?」
カズはクスクス笑いながら、
「さすがは櫻井翔だな~と思って。台風まで呼び戻すんだからね~...」