第14章 『いつも貴方がいた』その後のふたりの生活②~櫻井×二宮~
【 翔side 】
翌朝、まだベッドで抱き合ったままの俺たちの元に、マネージャーが慌てふためいてやってきた。
「ちょっと、櫻井さん!二宮さん!
大変です!!起きてくださいってば///」
「...んん..GU~...」
俺はまだ、目が開かない...
「..なんだよ~まだ、時間じゃないでしょ~?」
「寝てる場合じゃないんです!!」
欠相欠いて飛び込んできたマネージャーが言うには、進路を台湾に向けて、沖縄から離れていった台風が、なぜだか急に戻ってくることになったというのだ...
『迷走台風』なんて呼ばれてはいたけど...
で、明日の朝には本土に上陸の恐れあり。
なので、もう、今すぐ引き上げるか、
ギリギリまで撮影してから飛行機乗るか、
今から緊急会議とのこと...
「マジかよ~...俺、さっき寝たのに...」
やっと起き出した俺は、まだ正直頭が回らない(-_-)
「プロデューサーさんは?どうしたいって?」
カズは、もうベッドに起きあがっている。
俺も仕方なく、起きて頭を掻いていると、
「7時から、食事しながらの打ち合わせです!
いいですか??」
「りょ~か~い...」
「......どうでもいいけど、早く何か着てください...じゃあ、後で」
......
この時、初めて俺たちは全裸なことを思い出す。
ベッドの下には、脱ぎ捨てられたバスローブが2枚と、中身のないゴムの小袋が数枚...
......あっ...(-_-メ)
アイツに、がっつり事後の痕跡、目撃された...
......
俺たちは黙ったまま顔を見合わせていたけど、
「「ま、いっか~♪」」
二人同時に笑った。
...どうせ、分かってるだろうしね...