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風 ~抱き合いながら~ 【気象系BL】

第14章 『いつも貴方がいた』その後のふたりの生活②~櫻井×二宮~


【 二宮side 】

この頃、夜家で、俺に隠れてなんか調べてるな...
とは思ったんだけど。

こんな企画に一枚噛んでたとは///


俺さ、正直ね、身体に自信がない。

鍛えてないから貧相だし、
外出て肌を晒すこともないから真っ白だし。

極力上半身見せるような仕事は、NGにしてた。


だけど、沖縄で夏休み....
企画のひとつにも、翔と海水浴、
っていうのがしっかりあったよね~?


俺がこのところ翔とジムに通ってんのは、
ハワイのコンサートで腰、痛めて、
みんなに心配と迷惑かけたから。

『筋肉が女子と一緒』なんてネタにしてたけど、洒落にならない年になった...

腰が痛くて演出を変更させるなんて、
あっちゃいけないから....


打ち合わせで、あんましいい顔しなかった俺のこと、翔は気にしてくれてた。


家に帰ってから、

「カズ...ちょっとおいで~」

荷物の片付けをしている俺をソファーで呼んでいる。


「うん....なぁに?」

「いいから、ここに座って。」

俺は、翔に言われるままに、
彼のとなりに座った。


「お前が、裸になりたくなかったら、
Tシャツ1枚着ててもいいんだからね。」

「でも.....」

翔は優しく笑って俺の肩を抱き寄せながら、

「まあ、俺としても、大事な奥さんの肌を公共の電波で公開するのには、抵抗あるしさ♪」

「...翔....」

そう言ってウインクした翔の優しさに、
俺はちょっと泣きそうになった。


「リオの後、収録になるから...
楽しんでこうぜぇ~!」

「...うん...リオ、何日行ってるの?」

オリンピックのメインキャスターの翔は、
地球の裏側まで取材に行く。



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