第14章 『いつも貴方がいた』その後のふたりの生活②~櫻井×二宮~
正直、行って欲しくない。
寂しいからだけじゃなくて、治安がね...
心配だから...
俺がその話をすると、
「大丈夫だよ。いつも絶対に複数でいるし、
危ないとこには行かないから..」
...そう笑うけどね...
...翔にもしものことがあったら...
俺だって生きてなんか行けない...
不安そうな俺のこと、
翔はちょっと困った顔してた。
...分かってるよ。心配しても仕方ないし、
これは仕事なんだから...
分かっていても...ってやつ。
自分でもこんな面倒くさい奴、うんざりだよな..
夜...
ベッドの中、翔の腕枕で疲れた身体を癒してた。
「ねえ、翔...ごめんね...俺、こんなで...」
ウジウジしてる自分が嫌で、
それでも、そんな俺ごと全部を包んでくれる翔が、嬉しくって、申し訳なくって...
...なんだか、泣けてくるよ...
「俺さ、嬉しいよ~...こうやって、カズが俺に見せてくれる『弱い部分』...だって外では絶対に見せないでしょ?
俺の前だけだよね?...だから、もっと見せてよ♪もっと、甘えていいんだよ...
そんなカズが、大好きなんだからね...」
......もう///さっきから泣きそうだったのに///
グスッ(T_T)...
「ふふっ..泣き虫...」
「泣き虫..じゃない///」
「ハイハイ...」
翔はそう言って、これの背中を何度も何度も、
優しく撫でてくれた。
......俺さ、ほんとに幸せ...
翔が側に居てくれること。
翔の側に居れること。
こんなに大切にされて...
俺は、なんか、返せてるのかな?