第14章 『いつも貴方がいた』その後のふたりの生活②~櫻井×二宮~
日程や、企画内ですることなど、
俺が意見を出して、どんどん決まっていき、
終始和やかな打ち合わせの中、
カズは、時々俺のことをちらちら見ていた。
「じゃあ、そんな感じで...
次の打ち合わせの日程は、追ってご連絡しますから~...お疲れ様でした~!」
「「お疲れ様でした~」」
部屋を出ると、カズが俺の腕をとって人気のない廊下の隅に連れて行く。
「何なに~?どうした~?」
「ちょっと...俺さ、聞いてないよね?」
自分が何にも知らなくて、
俺は製作サイド的な立ち位置だったことに、
彼は異議を申し立てたいらしい。
「言ってないもん♪」
「何で教えてくれなかったの~?」
「サプライズ?...的な??」
お道化る俺に、カズは少し膨れて俺を睨んだ。
「沖縄とか、砂浜とか...急に嫌だよ///」
「何でだよ~...すっかり引き締まったカズの腹筋、披露するにはちょうどいい機会だろ~?」
「披露したくて鍛えてる訳じゃない!!」
「でもさぁ~...いいじゃん!沖縄の夏休み、
行きたくないの~?」
顔を覗き込むと、カズは俯きながら、
「行きたくない訳じゃ...ないけど...」
カズが乗り気じゃないのも、
何となく想像してたからね(^^♪
これも想定内。
カズはどちらかって言うと、
家でまったりしたいタイプ。
俺もカズと結婚してからは、
家で過ごす時間が多くはなったよ?
でも、たまにはさ、太陽の下で、
カズと愛し合いたい訳!
...まあ、真昼間、なに、スルって事じゃなくて、
開放的な雰囲気の中で、
カズと想い出作りたいって言うかね...