第13章 『in the rain』~二宮×相葉~
【 相葉side 】
何だか今日のかず、いつもの3割...いや、
5割増しで可愛い(*ノωノ)
実はさ、俺だって、もうずっとさっきから、
じゃじゃ丸がさ...
歩きにくい状況に陥ってる訳。
これは何とかしないと帰れないでしょ?
いくら、雨のカーテンが俺たちのことを隠してくれるって言っても、さすがに最後までは...ねぇ~...
↑当たり前です!!
で、渋谷のハチ公辺りで濃厚なキスでもしようかと思っていた俺は、それは残念ながらすっ飛ばして、
↑まあ、状況が状況ですからね~(^^;
今日の最終目的地に向かっていた。
いつもは、絶対に行けない場所。
...最後に入ったのは、いつだったかな~?
「ねえ、どこ行く気~?」
かずが聞いてきた。
...絶対、分かってるくせに...
「昔、かずが毎日行ってたとこ♪」
「毎日なんて、行ってね~わ!あんたじゃないんだから///」
...ほ~ら(^^♪
行先ちゃんと分かってるじゃん♪
裏路地を抜けて、明るいうちから不謹慎なあの場所へ、迷うことなく俺たちの脚は向かっていた。
そうしてたどり着いた閉鎖的な、
ちょっと怪しい雰囲気の建物。
『嵐・相葉雅紀』は、可愛らしい赤い雨合羽の女の子の手を引いて、ホテルの小さな入り口に躊躇うことなく入っていった。
俺たちの前に、パネルで部屋を選んでいたカップルが、へんてこな合羽の二人連れに、慌てて場所を譲った。
....若いな...大学生か?
こんな明るい時間から..全く....
↑あんたには言われたくないでしょ?
空いている部屋の中で、
一番明るそうな部屋をチョイスし、
鍵を受け取った。