第13章 『in the rain』~二宮×相葉~
【 二宮side 】
何だか、鼻息の荒い相葉さんのペースだけど、
実は俺も、ちょっと楽しい...
こんなところで、こんなことしたの、
ドラマのロケ以外では、もちろんなくて...
何してるか、分かってるだろうけど、
物好きな雨合羽のカップルよりも、先を急ぐことの方が重要なんだろう...
ましてや、俺たちが男同士で、
しかも、嵐の相葉と二宮なんて、まさか、思いつきもしないだろう...
「...はぁ...んっ..まさき.」
その先まで欲しくなって、ついつい不本意だけど、甘い声で彼を誘ってしまう。
「..かず..かわいい..」
キスの合間に相葉さんが低く囁くから、
もうちょっと、ドキドキが最高潮に達っしてしまう。
名残惜しいけど、唇を離して見つめ合う俺たち...
「いきなり、盛ってんじゃないよ///」
そう憎まれ口を言ってやると、
「かずの方こそ♪」
って。
相葉さんは顔をくしゃっとさせて笑った。
...その笑顔、反則だよ///
その後も俺たちは手を繋いで街を歩いた。
雨の町は、俺たち二人を人の目から隠してくれる。そんな状況に、始めはビクビクだった俺たちも、次第に大胆になっていく。
渋谷に向かう通りを少し脇道に入ると、
昼間はやっていないbarへ行く階段があった。
そこに入り込み、またキスをする。
舌を絡め合いながら、激しく口づけると、
どちらのとも分からない唾液が、
俺の口から溢れ出た。
....もうさ、
正直反応してる...
ジーパンを押し上げるソコは、
幸い赤いレインコートに隠れてバレない。
俺の息が上がったのを確認すると、
相葉さんは大胆にも、俺の赤いコートの下に入り込み、その中のシャツを捲り上げた。