第13章 『in the rain』~二宮×相葉~
俺たちは雨合羽を着て傘をさして外に出た。
小雨とも言えないくらい、
まあまあの雨足で...
俺とかずは大きな紺色の傘に隠れて、寄り添って歩いた。俺がかずの肩を抱き寄せて。
....そう。
その姿は正に、付き合いたてのラブラブカップルそのもの♪
「ちょっ//あんま、くっつくなよ~」
「照れんなって♪かず子ちゃん❤」
「かず子は止めろやぁ~!母ちゃんじゃねえんだから!」
そんなこと言いながら、かずも満更でもない感じ。
だってさ...
途中から、俺の腰にしっかり手を回してるもん♪
俺たちは最初、かずのマンションから近い、
恵比寿ガーデンプレイスに歩いて行った。
...そう!ここは、いろんなロケで使われてる場所で、まあ、我々嵐で言ったら、松潤の『花男』の聖地...
つくしと道明寺が初デートの待ち合わせに使ったり、
何と言っても、ふたりの結婚式のロケ地でもある。
あの、松潤とつくしのキスシーン...
あれ、再現しちゃうんだ~♪
俺とかずは石のオブジェに着いた。
いつもは結構人がいて、イチャイチャするような場所でもないけど、ほら、今日は雨降り...
しかも結構降ってるレベルの、雨降り...
俺はかずを石と石の間に座らせた。
「ちょっと~///けつが濡れるだろう..」
かずの苦情は受け付けない!!!
俺は傘に隠れて、かずにキスをした。
「ばっ///」
文句を言いそうなかずの頭に手をやり、
俺の方に引き寄せて、もっと深く口づけた。
息が出来なくて薄く開いた唇の隙間から舌を差し込むと、かずからも不意に甘い声が漏れる。
「..んっ..ふっ..んん..」
雨の中、傘で隠れて悪いことしてるカップルがいても、通り過ぎる人たちは気にも留めない。