第12章 『誰にもあげないよ!』~大野×松本~
お互いの身体を洗い合って、
...といっても、俺はさっき清めたから、
主に智を清めた。
...からの、大きなバスタブの泡の中に二人で入った。
もう、窓からの景色は、真っ暗な空と、
宝石箱のような東京の夜景に変わっていた。
「綺麗だね...」
智に凭れた俺が言うと、
「潤の方が綺麗だ...」
「何言ってんだよ~」
照れる俺に、
「俺は思ったことしか言わない...
いつだってそう...潤が一番きれい...」
「...ありがと...」
何だか嬉しいけど...恥ずかしい...
お礼の代わりに、智の手をぎゅっと引き寄せ、
俺の腹で組ませた。
少しだけ振り返ると、すぐそばに智の綺麗な顎があって、俺はそっと、そこにキスをした。
そしてそのまま、智の頭を引き寄せ、
耳にキスをして、耳朶を噛んだ。
「くすぐったい...」
智が身体を僅かに捩る。
「智...好きだよ...」
そのまま、そっと、耳元で囁くと、俺の腹に回った手に力が籠った。
.........
「智...なんか、背中に当たる...」
「それは、さとくんだ!!」
「さとくん~?可愛い名前♪」
くすくす笑う俺に、なぜだか、大真面目の智は、
「さとくんは、じゅんくんに会いたがってる!」
「...何それ~?...」
「会わせろ!!」
......俺は、智から身体を離して、その顔を見つめてから、噴き出した///
すると智は、俺の肩を持って一緒に立ち上がり、
完勃ちのさとくんと、半勃ちのじゅんくんを、近づけて一緒に握った。
「あんっ///智...」
「まずは、ふたりが仲良しになる...行くぞ///」
そう言ったかと思うと、ソレらを合わせて、
扱き始めた。