第12章 『誰にもあげないよ!』~大野×松本~
「今度こそ、いい報告待ってるから!
リーダーもさ、山籠もりしてて溜まってるだろうし...楽しみにしてんじゃないの~(^^♪」
「...楽しみね~..そうかな~..」
翔くんは、俺の肩に手を置き、
「大丈夫だって!上手くいくから...
じゃあ、俺は仕事行くけど...」
「あっ、プレゼント、ありがとう!」
「はぁ~い...あっ!そうだそうだ、これこれ...」
翔くんは鞄からカードキーを出して俺に渡した。
怪訝そうな顔する俺に、
「それは、俺と雅紀から♪」
「ふたり..から..?」
「そっ!!明日、部屋予約したんだ!大野さんも、直接行くように言ってあるから。」
...直接って、俺何時まで仕事だっけ??
「松潤は6時上がり。あの人は3時には終わる予定だから...夕方には、ばっちり会えるよ♪」
......流石、翔くんだ...
スケジュールも、ばっちりな訳ね...
「新宿の○○ホテル...じゃ、そゆことで///
...決めるんだ、潤!!」
そう言いながらラップんときみたいに、
俺を指さしたまま、ドアの向こうに消えていった。
...何なんだ...あの人...(-"-)
俺は部屋に戻ってツルツルのシルクのそれを見た。
......みんなが、俺たちのこと、
まあ、俺のことだな...
心配してくれてる...
嬉しいし、有り難いし...申し訳ない...
こんなビビりの弟で、我ながら情けない...
明日は、誕生日...
斗真たちからの誘いも断って空けてた大切な日。
智と二人で、最高の思い出...
作れるように。
行くぞ!松本潤!!
決戦の日は、迫ってるぞ...