第12章 『誰にもあげないよ!』~大野×松本~
翌日は、午後から女性誌の取材が一本あるだけで、後は空いていた。
部屋の掃除をして、洗濯をして、
郵便物の整理なんかしていた。
そしたら、翔くんからLINEで、
『今からちょっと行っていい?』
って...
出掛けるまで大分時間はあるし、
『待ってる』と返信した。
時計を見たら、もうすぐお昼だ。
俺は、今から来る来客のために、
簡単なランチを用意しとくことにした。
ベーコンときのこで、簡単なパスタを作り、
上から線切りの青じそを乗せた、和風パスタ。
後は、レタスとトマトで野菜サラダ...
「よし♪で~きた」
丁度その時、待ってたかのように、
玄関のチャイムが鳴った。
「いらっしゃ~い、どうぞ、上がって!」
「お邪魔しまぁ~す♪
お~!!すげー綺麗になってんじゃん!
さすが、松潤だよな~...」
感心されてちょっと嬉しいけど、
テレるから、
「翔くんちだって、相葉くんがやってくれてるから、見違えるほど綺麗だって、ニノが言ってたよ~」
と言うと、
「まあねぇ~...」
あっさり認めて、しかも嬉しそう...
...ハイハイ..ごちそう様です(-"-)
「翔くんお昼は?」
「いや...まだ。よければ松潤と行こうかって思ってたんだけど...」
「簡単にパスタ作ったから、食べようよ~」
「マジで??やべぇ~!超嬉しい///」
翔くんの、こういうストレートなとこ、
ホントにいいな..って思うし、羨ましい...
俺たちは、向かい合って食べ始めた。
「うまっ!!あんな短時間で作ったの~?
天才だね!俺なら、半日かかっても、できね~わ!」
「だって、相葉くんがやってくれるんでしょ?」
「まあねぇ~❤」
......(-_-;)ハイハイ...
しかも今度は、ハート❤付きかよ...