第12章 『誰にもあげないよ!』~大野×松本~
「怖かったとか、痛いかなぁ...とか、
そんなこと心配になる前に、
もう入ってた...って感じだからなぁ..」
「...入ってた...」
「ほら、翔ちゃんさ、割りと強引じゃない?俺が、『えっ?とか、うそ?』とか言ってるうちに、『力抜けよ』って...」
「...マジかよ...翔くん...」
彼のドヤ顔が目に浮かぶようだよ...
相葉くんは更に思い出すように続ける。
「でもね...なんか、俺の中で翔ちゃんを感じて、少し痛いけど、すげぇ幸せだったんだぁ...」
「...しあわせかぁ..」
「リーダーは、強引じゃないないんだね?」
「そう..いつも優しい...智も少し強引に来てくれれば、いいのに...」
俺がついついそんな事ぼやくと、
「グイグイ来られても、大丈夫?」
悪戯っぽい相葉くんの目を見て、
「大丈夫つ~か、寧ろもう、その方がいい位だよな~.....
あっ!!でも、リーダーには言うなよ、絶対!」
「うん、リーダーには言わないけど~..
...焦ることでもないと思うよ♪
でもね、
好きな人と繋がってるっていうのを、
その幸せ?...松潤にも感じで欲しいな~...と、俺は思うよ..」
.....相葉くんの言葉は、
俺の心に深く食い込んできた...
『好きな人と、繋がる...』
もう俺だって、覚悟決めなきゃな...
知念に持ってかれたら、
洒落になんねーし...
↑そんな心配はいらないと思うけど..
意気地無しの松本潤!
男になれよ!
....んっ?なんか、違うか?
そんな俺に、
リーダーから帰ってくるのが深夜過ぎるから、その日は家には来ないって、LINEが入った。
....明日も、会えないんだな...