第11章 『アザリア』~松本×櫻井~
そんなことを思っていると、
夜会は終わって...
俺は、テレビを消して
冷蔵庫からビールを出した。
「ふう~...」
ベランダに出て、夜風に当たりながら、
翔のことを思っていた...
そのとき、
誰かの訪問を告げるチャイムが...
......来た///俺の待ち人❤
「いらっしゃい...」
嬉しくって、玄関まで迎えに出る俺に、
「はい、差し入れ...」
そう言って、翔が差し出した紙袋には、
ケーキの箱が...
「潤が好きな店の、チョコレートケーキ...
ちょうど近くを通ったから...」
なんか、言い訳がましく渡す翔が、
ちょっと可愛い...
だって、俺と目を合わせず、
俯いて靴を脱ぐ耳が、
ほんのり赤くなってる...
わざわざ、買いに行ってくれたんでしょ?
俺が喜ぶと思って...♪
だからね。
俺は最高の笑顔で、それ受け取るんだ。
「ありがとう、翔❤
そろそろ、食べたいなって、
そう思ってたんだ♪
...今、コーヒー入れるから...」
「...そう..よかった..」
そう笑った翔の顔に、
俺の心臓が、ぎゅうってなる...
...その天使みたいな笑顔...
ずっと前から、ちっとも変わんないよね...
照れ屋で、
口数が多くなる時は、恥ずかしいとき。
そのくせ、
ベッドの中では、別人みたいになる...
女の子より、ずっと可愛くて、
そして大胆...
滑らかなな白い肌を、赤く染めて、
俺を求めるその顔が、
堪らなくいやらしくって、
そして...綺麗だ...
そんな翔に、
今夜も...
会えそうかな...
「翔...お風呂入ってくれば?」
「...うん..潤は?」