第11章 『アザリア』~松本×櫻井~
夜会はいつも時間が合えば見るようにしてるし、観れないときはもちろん録画してる。
俺の知らないところで、
違う仲間と、
翔がどんな会話をして、
どんな顔を見せているのか、
気になるもんね...
そして、
そんなテレビのこっち側で、
俺が観てること、
翔はちゃんと分かってるんだ...
綺麗な女優さんや、
綺麗ではなくても、女芸人さんと、
いちゃいちゃしちゃった時は、
次に会った時、
確実にきょどってるもん(-"-)
俺に、何言われるか、
気が気じゃない...
と言うよりも、
俺に、お仕置きまがいのエッチをされることを、
恐れてるのかな?
...あっ...仁さんが、
俺のこと好きだって...
翔、一瞬だけ目が泳いだよね...
で、
俺と仲良くするには、どうすればいいのか?
そう聞く仁さんに、
「あの人...この場合は俺のことだよね~?
ああ見えて天然だから...
届いてないことがある...」
って...
天然...そういうのは否定しないよ?
自分でも、自覚あるから...
気になったのはその後...
...俺さ、翔の投げたサイン、
なんか見過ごしてるのかな~?
今度、ふたりの時、
聞いてみよう...かな?
普段は、
ふたりでいても、どちらかと言えば、
甘えているのは俺の方、なのに、
ベッドの中では、逆になる...
可愛い彼が...
俺を欲しいと、やらしい顔して強請る翔が、
堪らなく愛しくて...
愛しくて...どうしようもない気持ちになり...
その想いのやり場が分かんなくなって、
結果、彼が泣くまで攻めてしまう...
もう、許して...って、
そう言う彼の顔が...
また俺のことを煽ってるって...
翔は分かってるのかな...?