• テキストサイズ

風 ~抱き合いながら~ 【気象系BL】

第10章 『ささのはさらさら』~松本×大野~



大野「おかしいだろ~?そんな話...」

苦笑いをする先生に、

「そんなことがあったら、誰だって怖いよ!
おかしいことなんか、全然ないじゃん!」

俺は熱くなって言い、

「そんなことも知らないで...
無理やり、お化け屋敷になんか誘って、
...ホント、ごめんなさい...」

そう素直に謝って、項垂れた。


すると先生は、

大野「松本が謝ることなんかないよ...
俺、教師なのにさ、
恥ずかしいところ、見せちゃって...」

先生は、申し訳無さげに、
唇を噛んだ。


......今なら、

言えるかもしれない...


「大野先生、相談があるんですけど。」

大野「相談?...いいけど、俺なんかで、
答えられるかなぁ?」

「大野先生じゃなきゃ、
答えられないことなんで。
実は俺、入学したときから、ずっと、
好きな人がいて。

その気持ち、伝えた方がいいかなって」

すると先生は、俺のことを
キラキラした目でじっと見つめて、

大野「伝えた方がいいかなんて、
そんなの決まってるよ!
...言うべきだよ。

松本が好きだって言えば、嫌だなんで、
そんなこと言うヤツ、いるわけないし。

もしダメでも、何度でも、
何度でも、繰り返し好きだって、
そう言えばいい..絶対、上手くいくよ!」


....先生..

俺、もう止める気ないよ。

そこまで聞いたら、言うしかないでしょ?




「俺の好きな人は、美術部で、
イニシャルはS・O...

優しくて、ボンヤリしてるけど、
目がすげー綺麗で。

お化け屋敷が超苦手で、身長は..」


大野「松本...それって...」


俺は今度こそ、真っ正面から、
大野先生の綺麗な瞳を見つめながら言った。




「大野智先生..あなたが、

好きです」



/ 999ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp