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風 ~抱き合いながら~ 【気象系BL】

第9章 『恋よ、永遠になれ』 ~大野×二宮~


俺のこと、真っすぐに見てる...

ずっと好きで。
届かない思いを抱えて、
何年も見続けていた、大好きな人が、

今、俺のことをじっと見ている...

その目も、鼻も、口も、
頬っぺたのあばたでさえ、
大好きで...

何も言わない俺を、
あんたは、じっと見つめてる...


「.........なんて、言ったの...?」

やっと絞り出した言葉は、
カラカラの喉のせいなのか、
ひどく小さくて、擦れていた...

「聞こえなかったのかよ...
もう~///やっと言ったのに...

2度と言わね~わ///」

「大野さん!!お願い!!」

笑って目を反らすあんたに、
俺は慌てて両腕を掴んで、そう言った。

すると、あんたは、
もう一度俺の目を覗き込むようにして見ながら、

「お前が、好きだよ...ニノ...」


......

............


...............


俺はもう、何も答えることなんかできなくて、
自分でもびっくりだけど、
後から後から、
涙が溢れて、どうすることも出来なかった。


足が震えて、
立ってることも出来なくて、

顔を両手で覆って、
その場にしゃがみ込んだ...

そしたら、
あんたも俺の前にしゃがんで、

「一世一代の大告白だぞ!!
お前の気持ちも、聞かせろよ...」


それでも、泣いて、
何にも言えない俺に、

あんたは笑って言ったんだ。


「じゃあ、俺が代わりに言ってやる!

二宮和也は、大野智のことが、好き...

......そうだよね?」






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