• テキストサイズ

風 ~抱き合いながら~ 【気象系BL】

第9章 『恋よ、永遠になれ』 ~大野×二宮~



「上手だね~...さすがぁ(^-^)」

「だろう?まあ見てろよ♪」

カウンター越しに俺が褒めると、
あんたは嬉しそうに笑った。

そんなあんたの顔を見ていると、
何だか俺は、すげ~幸せな気分で。


手際よく、キラキラ光る『キス』を
さばいていくあんたを、

俺はカウンターに両肘をついて、
眺めていた。

......なんかさ、
それだけで、すげぇ幸せな時間だった。


「大漁でよかったよ~...
ニノに食べさせてやりたかったんだ♪」

「...マジで?やった!」

不意に、顔を上げて俺のこと見るから、
ドキドキしちゃった...


....えっ?...なんで、真顔!?


2秒くらい、無言で見つめあっちゃって、
何か言わなきゃ///って、

そう思ったら、
あんたは目を反らせて言った。

「...カレー...」

「えっ?」

「今夜はカレーだろ?」

....あ~..匂いするもんな(^^;

「ダメだった?」

「いや...ニノのカレー食いてえもん♪」



.........ねえ...

俺、やっぱり期待しちゃうよ。
こんなことしてくれんの、

何でだよ...って、そう聞きたくって、

好きだって....
うっかり言いそうで、

俺は違う意味で緊張していた。


そして、大野智作、キスの天ぷらと、
俺が昼間から作っていたカレーと
野菜のサラダが、食卓に並んだ。


「余ったやつは、冷凍庫に入れたから、
また今度、食べればいいよ...」

「おう、ありがとね..」


俺たちは向かい合って座り、
今日は何となく用意しといた、
白ワインで乾杯した。



/ 999ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp