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風 ~抱き合いながら~ 【気象系BL】

第9章 『恋よ、永遠になれ』 ~大野×二宮~



同じグループで、
いつも一緒で、
当たり前のように肩に手を回したり、
頬に触れたり、
凭れ掛かってゲームもできる、

今のそんな関係が、壊れてしまったら...
あんたに拒否されたら...


俺は、嵐でだっていられなくなる...

『これからも仲間でいような!』
なんてさ、

そんなの無理だよ...

だったら...
今のまんまでいいんだ。

あんたの横で、笑ってられるなら...

このままで...



そっと、肩に触れてみようと手を伸ばして、
止めた...




『ストロベリームーン』の謂れってさ、

見た人は、
好きな人と一緒になれる、

って、
確かそう言うんだよ...

何だよ...
そんなのウソじゃんか(-_-;)

好きな人と、
こんなに側に居たって、
触ることはおろか、

顔さえ見れないよ...


大野さんに誘われたときは、
もしかして...

って、ほのかな期待を抱いたけど。


...そうだよな...

そんなことある訳ないんだよ。


俺とあんたは、
同じグループのメンバー...
っていう以外は、何物でもなくって。

ハワイのVTR観てあんたが言った、

『家族でも友達でもない、別の枠ができた...
それが、嵐...』
って。

別の枠...
メンバーが仲良く並んでるその枠から、

やっぱり俺は、出ることなんか、
出来やしないんだ///

あんたには、
どこまで行っても、これ以上は、
近づけないんだ...

...ヤバい..何か、泣きそうだ//



結局その日は、朝まで眠れなかった。




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